
安価なのに多機能
SWX2110の設定方法をお伝えします。
他のSWXシリーズをもっているけど、このスイッチはGUI無いの?
という設定の前段階の人に向けてお送りします。
2通りの設定方法
SWX2110シリーズはWEB GUI管理画面を持ちません。
上位モデルのSWX2210シリーズやSWX2310シリーズは、
WEB GUIやコンソール接続に対応していましたが、
SWX2110シリーズはWEB GUIどころかコンソール接続にも対応していません。
では、どのように設定を行うのかというと、
L2MS機能(LANマップ機能)を持つヤマハ製品のスレーブ機器として設置し、マスター機器から設定か、
設定ソフト「Yamaha LAN Monitor」を使用して設定を行うかの2通りになります。
LANマップから設定
LANマップとは、ヤマハ独自のプロトコル「L2MSプロトコル」を用いて、
ネットワーク内の機器を見える化する機能です。
対応機種はHPからご確認ください。(R)
※機器のファームウェアバージョンによっては、SWX2110が非対応の場合があります。
ファームウェアのバージョンにも注意して下さい。
RTX1220やRTX830などは対応していますが、
すこし古い機種やRTX3500、RTX5000のようなそもそもWEB GUIを持たない機器は非対応です。
自分の使用している機器が条件に合わなかったり、別のメーカーと組み合わていて、スイッチだけSWX2110という人は、
後述の「Yamaha LAN Monitor」を使って設定をする必要があります。
LANマップで設定をする際は、
L2MS機器とSWX2110がLAN接続されている状態で、
LANマップ画面から設定を行います。
LANマップ画面に進むと、ツリービューのなかに、
SWX2110のアイコンが増えていますので、SWX2110を選択し、
機能設定を加えていきます。
タグVLANを設定するときは、「タグVLAN」を選び設定が行えます。
QoSを設定するときは、ツリービューからSWX2110を選び、「スイッチの設定・保守」から設定が行えます。
Yamaha LAN Monitorから設定
L2MSを扱える機器がない。
他社製品と組み合わせていて、スイッチだけヤマハのSWX2110を使っている。
このような条件の人は、Yamaha LAN Monitorというアプリケーションから設定が可能です。
Yamaha LAN MonitorはWindows・Mac用のアプリケーションで、
ヤマハネットワーク公式サイトから無料でダウンロードできます。
このアプリケーションは、
LANマップと同等の機能を、L2MSマスター機器ではなく、
管理用のPCで使用することができます。
使用感はLANマップと若干異なりますが、
対象ポートを選んでVLAN設定や、QoS設定を行うという過程にそこまで違いはありません。
細かい手順は割愛しますが、気になる方はマニュアルも一読すると理解が深まると思います。
まとめ
SWX2110の設定方法でした。
VLANやQoSなど多機能に加えて、コマンドいらずで設定できるのはうれしいですね。
設定のために別の機器を経由したり、アプリをダウンロードしたり準備はひと手間ですが、
コスパ的にはかなり良いスペックだと思いました。